Category: バニラ・アイス
バニラアイス 対 MCハマー

前回のクイズの回答の発表です。
正解は 「かつてバニラアイスと Beef の関係にあった人達」でした。
エミネムや3rd Bassとはお互い曲の中でディスし合っています。 シュグ・ナイトはバニラ・アイスから恐喝したお金を元にデスロウレコードを立ち上げたと言われています。 ジム・キャリーはテレビ番組「Saturday Night Live」の中でバニラアイスの真似をして有名になりました。 ということで今日は残りのアーセニオ・ホールとMCハマーとの Beef についてお話しましょう!

アーセニオ・ホールは80年代後半から90年代前半にかけて人気のあったコメディアンです。 元々はスタンドアップコメディ出身の彼は、活動の場をテレビ、映画、音楽と広げていき、瞬く間にお茶の間の人気者に。 今で言うクリス・ロックやクリス・タッカーの先駆的存在でした。 なかでも彼を一躍有名にしたのは FOX で1989年から1994年にかけて放送されたテレビ番組 「Arsenio Hall Show」 です。 この番組は当時の人気シンガーやラッパー達をスタジオに招き、ライブパフォーマンスやトークを繰り広げるという内容。 招かれるアーティストは、MCハマー、NWA、ルーサー・バンドロスといったブラック系が多く出演していました。

1991年6月。 バニラ・アイスが 「Arsenio Hall Show」 にやってきます。 当時のバニラアイスの人気全盛期。 まさに飛ぶ鳥も落とす勢いでした。 この番組に出演した前夜には American Music Award で 「Best Rap Artist」 を受賞したばかり。 しかしそんなバニラアイスをアーセニオは良く思っていませんでした。 それはアーセニオの良き友人であるMCハマーを、バニラアイスがディスしていたことに対して腹を立てていたようです。 普段は明るく振舞い 笑いをとるアーセニオも、この日ばかりは終始険悪ムード。 緊迫感が漂う異様な雰囲気の中で番組が始まりました。
Vanilla Ice - Arsenio Hall Show
アーセニオ | 「 昨日の American Music Award を見たけど、受賞した時の君のスピーチで"俺の白いケツにキスしやがれ"って言ってたけどあれはどういう意味? 」 |
バニラ・アイス | 「 あれは俺のことをディスしている奴らに向けて言ったんだ。 白人はラッパーとして成功できないと決めている奴らに向かってさ。 」 |
アーセニオ | 「 怒れる白人ラッパーの復讐ってやつ? 」 |
バニラ・アイス | 「 まぁ、そんな感じかな 」 |
アーセニオ | 「 多くの黒人ラッパー達が君の事を良く思っていないことについてどう思ってる? 君のファン達は君のラップよりも外見を重視しているみたいだけど。 」 |
バニラ・アイス | 「 それは別に俺のせいじゃないよ 」 |
アーセニオ | 「 じゃあ君のファンが悪いんだね 」 |
バニラ・アイス | 「 ちがうよ。 俺が言いたいのは、俺を批判している奴らは、俺の成功を妬でいるって事さ。 もちろんクールな奴らもいるよ。 フレイバー・フレイブとはマブダチだしさ 」 |
アーセニオ | 「 本当にフレイバー・フレイブと仲が良いの? 君はフレイバーと仲が良いということをアピールして黒人のファンを増やそうとしているだけじゃないの? 」 |
バニラ・アイス | 「 観客からブーイングされてるぜ 」 |
アーセニオ | 「 いいかい? 僕はブーイングなんか気にしないよ。 周りが嫌悪感を抱くような内容でも、言いたいことは言う性格なんだよ。 」 |
バニラ・アイス | 「 なるほどね 」 |
アーセニオ | 「 僕の質問に答えてくれないかな? 君はフレイバーを利用しているだけじゃないの? 」 |
バニラ・アイス | 「 俺とフレイバーはマブダチだよ。 奴とはよく一緒にツルむし。 困った時には助け合う関係さ。 」 |

アーセニオ | 「 じゃあMCハマーとの関係はどうなの? 君はいろんなところでハマーの悪口を言っているけど 」 |
バニラ・アイス | 「 俺はハマーの悪口なんか言ったことないぜ 」 |
アーセニオ | 「 嘘つかないでくれ。 君がハマーをディスしているテープを聴いたんだから 」 |
バニラ・アイス | 「 俺がハマーのこと何て言ってたんだよ? 」 |
アーセニオ | 「 君が昔ハマーの前座をしていた時 ハマーよりも観客のウケが良かったとか言ってるんだろ?」 |
バニラ・アイス | 「 そうだよ。 それの何が悪いんだい? 」 |
アーセニオ | 「 ハマーはダンスが下手だとか、君のほうがセクシーだとか言ってるんだろ? 」 |
バニラ・アイス | 「 それは全部デタラメだよ。 マスコミがでっち上げた嘘さ。 」 |
アーセニオ | 「 君の発言をマスコミが勝手に書き換えたってこと? 」 |
バニラ・アイス | 「 そうさ。マスコミの連中が良くやることさ。 俺はハマーのことを悪く言った覚えはないよ。 」 |
アーセニオ | 「 それならそれでいいけど。 ハマーも君の発言に対してかなり怒ってたからさ。 」 |
バニラ・アイス | 「 俺とハマーは同じカテゴリだし、競争相手としてよく比べられるからな。 でも俺はハマーを素晴らしいアーティストだと思ってるよ。 」 |
アーセニオ | 「 それが聞けてよかったよ 」 |
ビデオを見ると アーセニオがかなり喧嘩腰に話しているのがわかりますね。
結局バニラ・アイスとMCハマーの Beef は、誤解から生じたものだったようです。

それから約10年後。
2004年に行われたワーナーブラザーズが主催のパーティー会場でハマーとバニラアイスが再会。 仲良く握手している光景が見られました。 かつてのライバル達はすでに第一線から遠ざかりましたが、お互いににカムバックを目指して頑張っています。 いつか2人が同じステージに立つところを見てみたいですね (´∇`)





◎ 今日の独り言 ◎
「Arsenio Hall Show」には前アメリカ大統領のビルクリントンも出演したことがあるそうです。
その時は得意のサックスを演奏したとか (*´∇`*)
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Category: クイズ
この人たちの共通点は何だ?

問題です。
この人たちにはある共通点が存在します。
それは何でしょう? (・∀・)
正解はこちら





◎ 今日の独り言 ◎
分かった方はコメントまでお願いします (*´∇`*)
Category: ボビー・ブラウン
Bobby Brown がトーク番組に出演

CBSの人気テレビ番組「Tyra Banks Show」。
元スーパーモデルのタイラ・バンクス(Tyra Banks)が司会を務めるこのトークショーに、あのボビー・ブラウンが登場しました! 彼が出演したのは2006年6月10日。 デビュー前のエピソードや、ブリトニー・スピアーズについてなど、ここでしか聞けない興味深い話が満載です!
Tyra Banks's Show - Bobby Brown
タイラ | 「 初めてステージに上がったのは、あなたがまだ3歳の時? 」 |
Bobby | 「 そうだよ。 お袋と一緒にジェームス・ブラウンのコンサートに行ったんだ。 パフォーマンスの途中でジェームスが会場にいる子供達をステージに呼んだんだ。 そこでうちのお袋が俺をステージに上げたってわけ。 ジェームスと一緒に踊る俺を見て会場はすげえ盛り上がったよ。 あの時に初めてスポットライトを浴びる快感を知ったね。 」 |
タイラ | 「 ニューエディションに参加したのは14歳の時? 」 |
Bobby | 「 参加と言うよりも俺がグループを結成したんだ。」 |
タイラ | 「 そうなの? 」 |
ボビー | 「 元々は俺とマイケル・ビブンスの2人で結成したんだよ。 」 |
タイラ | 「 私 当時のロニーの髪型が大好きだったのよ。 」 |
Bobby | 「 マジで? あんなダサい髪型、ロニーも嫌いだったと思うよ(笑) 」 |
タイラ | 「 私あの頃にニューエディションのPVのオーディションを受けたことあるのよ 」 |
Bobby | 「 本当? 」 |
タイラ | 「 私がまだ15歳の頃。 でも結局落ちちゃったの。 」 |
Bobby | 「 それは知らなかったな。 」 |
タイラ | 「 ところで2004年にブリトニー・スピアーズがあなたの曲をカバーした事についてどう思ってる? 」 |
Bobby | 「 ・・・PVは好きだよ 」 |
タイラ | 「 彼女の歌は? 」 |
Bobby | 「 うーん・・・ 実はあの曲のカバーは俺自身がやりたかったんだ。 俺が俺自身のヒット曲をリメイクするって言う形でね。 そう思っていた矢先、彼女のほうからカバーしたいっていう話が来て、俺の計画はおじゃんになっちゃったってわけ。 でも彼女からすごい額のお金が支払われたから、まぁ良いけどね(笑) 」 |
タイラ | 「 娘さんの反応とかはどうだった? 」 |
Bobby | 「 "なんでパパがブリトニーの曲歌ってるの?”って言ってきた(笑) ブリトニーが俺の昔の曲を歌ってるんだよって教えたけど。 昔の俺のビデオとか見せてそれを証明したよ(笑) 」 |

ボビーの大ヒット曲「 Every Little By Step 」のPVのオーディションに、若かりし頃のタイラ・バンクスが受けていたというのがすごいトリビアですね! 確かにあのPVには美人女性が3人出演していました。 もしタイラがオーディションに受かっていたら あの3人のうちの1人になっていたでしょうね。
そして番組の最後にはボビー・ブラウンのミニライブ! 「 Every Little By Step 」から始まり「 Rock Wit'cha 」、「 My Perogative 」という往年のヒット曲をメドレーで熱唱。 ジャケットも脱ぎ捨てて会場にいる女性たちを盛り上げます。 なぜかタイラもバックアップシンガーとして参加しています(笑)
Bobby Brown - Every Little By Step
昨年はホイットニーとの離婚と言う残念なニュースがありました。
シンガーとしてもボビーは1997年の 「 Forever 」 以来アルバムを出していませんが、今年こそ彼のアーティストとしての復活に期待したいです (*´∇`*)





◎ 今日の独り言 ◎
ボビーのリアリティ番組「 Being Bobby Brown 」 のDVD化を切に願います (*´∇`*)
Category: The White Rapper Show
俺は決して仲間を裏切らない

いよいよ佳境に入ってきた「The White Rapper Show」
先週放送された第5話では衝撃的な展開を迎えました!
MCサーチは白人ラッパー達を2チームに分けます。
それぞれのチームに曲のレコーディング、服のスタイリング、プロモーションビデオの撮影といった一連の作業を命じます。 各チームが作ったPVの出来の良さで勝敗を争うという仕組みです。 サリー率いるチームは、トラブルメイカーのジョン・ブラウン、おたく系ラッパーのジョン・ボーイという組み合わせ。 しかしサリー達は何度となく意見がぶつかり合い、衝突を繰り返します。

特別ゲストとして登場したGeto Boys の Bushwick Bill をチームメイトとして迎え入れる権利も取り逃し、サリーのチームはますます険悪ムードに。 しまいにはレコーディング中にブチ切れしたサリーがチームメイトに中指を突き出してしまう場面も。 そんな状況のなか、彼らはなんとかPVを完成させます。 そして両チームのPVをMCサーチが吟味し、勝敗を下す日がやってきます。

結果はサリーチームの敗北。 勝ったチームは無条件にその週の生き残りが確定し、負けたチームは生き残りを賭けてファイナルチャレンジに挑戦しなければなりません。 このファイナルチャレンジは、毎回MCサーチがその場でトピックを与え、そのトピックに沿ったリリックを16行以内で30分以内に書き、MCサーチの前でラップします。 MCサーチはその場で評価を下し、最も出来の悪いラッパーは番組からの敗退を余儀なくされます。

しかしMCサーチはサリー達のあまりの出来の悪さに気分を害し、彼らに厳しい課題を与えます。
「お前達のあのPVは何だ? あんなヒドイPV見た事ないぞ。 これはお前達のチームの誰かに原因があるはずだ。 そこで今回のトピックは、誰のせいで負けたかについてラップしろ。 そしてもう一つ。 今までは最下位の1名だけが敗退していたが、今回は違う。 もしお前ら全員の出来が悪ければ、お前ら全員敗退決定だ! 分かったか?? 」

浮かない顔のサリー達は、リリックを書くため紙とペンを渡され30分間密室に閉じ込められます。 番組開始以来 彼らは同じ屋根の下で暮らし、共に難関を潜り抜けてきたいわば戦友同士。 たとえお互いの間に衝突はあっても、同じチームメイトだった仲間を 自分が勝ち残るために名指しで非難し、責任を押し付けるという行為は、あまりに重い課題でした。
ジョン・ボーイ | 「 君達をディスするなんて僕には出来ないよ。 」 |
サリー | 「 俺も絶対嫌だね。 」 |
ジョン・ブラウン | 「 俺は言われたとおり お前達をディスするつもりでいる。 これはビジネスだ。 悪く思わないでくれ。 」 |
サリー | 「 お前がどうしようとお前の自由だ。 気にするな。 」 |
ジョン・ボーイ | 「 ああ、君は君が正しいと思うことをやればいいさ。 僕は僕のやり方でやる。 」 |
そして30分後。
それぞれの思惑を胸に 彼らは順番にラップしていきます。
ジョン・ブラウン

ジョン・ボーイはイイ奴だが気が弱い
ラップもエミネムの真似しているだけ
サリーは口先だけの大物かぶれ
奴はこのビジネスのことを何もわかっちゃいない
ビデオ撮影の時、奴はサボって裏で煙草吸ってやがった
こんな奴らに優勝賞金は値しない
ヒップホップは今こそ改革が必要な時
ハレルヤ・ホラバック
ジョン・ボーイ

誰のせいで負けたかを言うだなんて馬鹿げてる
僕は1人の男として 自分の言動に責任を持っている
たとえどんな金を積まれても
僕は自分の仲間を侮辱したりなんかしない
この番組は何かが間違っている
僕はナンバー1になるために ここに来た
金のために来たんじゃない
サリー

例えどんな大金を積まれても
俺は仲間の悪口なんか言わないぜ
ここから出て行けと言われても怖くなんかない
自ら辞めてやるよ
サーチ、あんたには世話になった
チャンスをくれたことに感謝はしている
でもいくらあんたに言われても
俺には出来ないことがある
仲間を裏切るようなことは絶対に出来ない
俺が俺であるために
彼らのラップを終始不満げに聞いていたMCサーチが ここで口を開きます。
「 お前達何も分かってないな。 これは試験なんだぞ。
告げ口とか そういう次元の問題じゃないんだ。
でも辞めると決めてるんなら出口はあそこだ。 出て行けよ。」

与えた課題を満たしていないという理由でサリーとジョン・ボーイは敗退を命じられます。
唯一仲間をディスしたジョン・ブラウンだけが生き残りました。
去り際に彼らはこう言い残していきます。
サリー | 「 俺達はチームだった。 だからチームメイトを非難なんてしたくなかったんだ。」 |
ジョン・ボーイ | 「 どんなことがあっても自分の信念を曲げることは出来ない。 僕は自分に正直でありたいし、そうした自分を誇りに思っている。」 |
彼らがいなくなった後、残った者達に向かってMCサーチはこう言います。
「 何度も言うが、これはお前達にとって人生最大のチャンスだ。
だから途中で逃げ出したり、投げ出すようなことはするな。
一生後悔することになるぞ。 それだけは肝に銘じておけ。」
The White Rapper Show - Sullee's Elimination
今回のこの結末は視聴者の中でも賛否両論を呼んでいます。 せっかくのチャンスを無駄にしたサリーとジョン・ボーイは愚かだという意見。 最後まで仲間に敬意を払った彼らは立派だという意見。 私は敗退を恐れず仲間を擁護した彼らの行為は立派だと思いました。 結果的に彼らは番組を去ることになりましたが、サリーもジョン・ボーイも才能あるラッパーなので、また別の形で彼らが表舞台に出てくる日を期待して待ちましょう。





◎ 今日の独り言 ◎
番組開始当初は10人いたファイナリスト達は現在4人に絞られました
Category: ニューキッズオンザブロック
元ニューキッズがソロアルバム

元 New Kids On The Block の ダニー・ウッド (Danny Wood)
4月にソロアルバム 「Coming Home」 をリリースするそうです。 現在ダニーはこのアルバムのプロモーションの為、アメリカ各地をツアーで廻っているとか。 とはいえアルバムは完全なアコースティック路線なので、個人的には全然興味が沸かないのですが・・・

ダニー・ウッドといえば以前エントリでご紹介したように、イギリスのMTVが制作したリアリティ番組 「Totally Boyband」 に出演していたはず。 かつて人気のあったアイドル達をかき集めて新グループを結成し、再起を賭けて新曲をリリースするというあの番組。 結局あれからどうなったのでしょうか??
番組が放送開始されたのは2006年9月18日。 当初は5人組として結成された Upper Street ですが、グループ内で喧嘩が勃発。 それが原因でメンバーの1人が脱退してしまいます。 残された4人でデビューシングルとなる 「The One」 をレコーディングします。 リリースにあたって番組側が彼らに掲示した条件は 「このデビューシングルがTop10入りすればアルバムデビュー、できなければ番組は終了」 という厳しいもの。

2006年10月23日。 グループの存続を賭けてシングルがリリースされます。 結果はUKシングルチャート最高35位どまり。 期待を大きく下回る結果となりました。 公約どおり番組は終了。 Upper Street も所属レコード会社から契約を打ち切らてしまいます。 ところがメンバー達はグループの続行を強く希望し、今後は番組のサポートなしで活動を続けていくそうです。 今年の5月頃を目標にアルバムリリースを目論んでいるとかで、ダニーもソロ活動と並行してグループの活動も行っていくようです。

たとえ昔人気のあったスターでも、時が経つと世間からの注目を集めるのは難しいようです。 そしてこの 「Totally Boyband」 のアメリカ版として始まるのが、以前からお伝えしている元カラー・ミー・バットのブライアンが参加している新番組 「Man Band」 というわけです。 Upper Street は思うような結果は残せませんでしたが、 このアメリカ版ではどのような展開を見せてくれるのか、今から楽しみです (・∀・)





◎ 今日の独り言 ◎
ダニー・ウッドはかつてボストンのストリートでブレイクダンサーとして日銭を稼いでいたとか
音楽的には全くそんな要素は感じられませんが・・・(・ε・ )
Category: バニラ・アイス
バニラアイスがプチブレイク

白人ラッパー Vanilla Ice が今アメリカでプチブレイクしています!
彼に再び脚光が当たるきっかけとなったのは、今年からVH1で放送されている新番組 「Surreal Life Fame Games」。 以前エントリでお伝えした Flavor Flav を一躍有名にしたあの番組の最新シリーズです。 今回のシリーズは これまでの総決算。 過去にこの番組に出演した元一流芸能人達の中から、キワモノばかりを10名選抜。 彼らは一軒家で共同生活をしながら毎週与えられた課題に挑戦していきます。 最も評価の低い者が除々に敗退していき、最終的に残った1人に優勝賞金10万ドルが贈呈されるという仕組み。

選ばれたメンバーはバニラアイスをはじめ、元 New Kids On The Block のジョーダン・ナイト、Flavor Flav の元彼女ブリジット・ニールセン、かつて日本でも人気のあったエマニエル坊や、人気TVドラマ 「Bay Watch」に出演していた女優トレイシー・ビングハム、80年代に一世風靡したポルノ男優ロン・ジェレミー、ロックバンド Poison のギタリスト CCデビル、映画「オースティンパワーズ」でお馴染み Verne Troyer などなど。
そして毎週与えられる課題ですが、さすがB級芸能人を対象にした番組だけあって、意味不明な内容ばかりです。

・ | 街頭に出て一般人に「誰と一緒に写真を撮りたいか?」を問い 誰が最も人気があるのかかを競う |
・ | 映画「ロード・オブ・ザ・リング」のキャスティングディレクターの前で演技テストを行い 誰が最も演技の才能があるかを競う |
・ | ガンズ・アンド・ローゼスのメンバーの審査の元、ホテルの部屋をメチャクチャに破壊して 誰がもっともクレイジーかを競う |
・ | デジタルカメラで自作自演のビデオを撮影し 誰が最もスキャンダラスなホームビデオを作れるかを競う |
そしてこれらの課題で毎回トップの成績を収めているのがバニラアイスです。
現時点で最も優勝に近いのは彼だと言えるでしょう。
ちなみに番組内では本名のロブ・ヴァン・ウィンクルと名乗っています。

もちろん元スター達が集う共同生活の中でトラブルはつきもの。 バニラアイスもかなりのクレイジーぶりを発揮しています。 中でも凄かったのがこの場面。 ストリップダンサーを招いてホームパーティーをやることになった一同。 しかしバニラアイスは「俺は結婚しているから」とパーティーに参加しません。 そう、彼は意外にも愛妻家なのです。 するとダンサーの1人がバニラアイスの部屋に勝手に入って騒いでしまいます。 それに機嫌を悪くしたバニラは共演者のトレイシーに愚痴をこぼします。 ところがひょんなことからトレイシーと口論になってしまいます。
Surreal Life Fame Games - Vanilla Ice
バニラアイス | 「 勝手に俺の部屋に入り込んでベットの上でストリップなんかしやがって。 この家はまるで売春宿みたいだな 」 |
トレイシー | 「 ちょっと待って。 売春婦ってどういう意味? 彼女達はダンサーなのよ。 売春婦なんかじゃないわ。 」 |
バニラアイス | 「 売春婦だなんて言ってないぜ。 売春宿みたいだって言ったんだ。 」 |
トレイシー | 「 彼女達に対して失礼よ。 あなた彼女達の何を知っているって言うの? 」 |
バニラアイス | 「 おい、勝手に話をねじ曲げるな。 俺は誰も売春婦よばわりした覚えはないぞ。」 |
トレイシー | 「 さっき言ったじゃない。 」 |
バニラアイス | 「 言ってねえよ。 」 |
トレイシー | 「 言ったわよ。 」 |
ものすごい剣幕で怒鳴り倒すバニラアイス。 一歩も譲らないトレイシー。
普段はクレイジーなブリジット・ニールセンが必死に止めに掛かります。
結局エマニエル坊やが仲裁に入り、2人は無事仲直り。 一同はほっと胸を撫で下ろします。

しかしバニラアイスの優しい一面が垣間見れるシーンも。
番組は賞金を懸けたサバイバル形式で進んでいくため、他人を蹴落としてでも自分は残ろうと自己中心的に振舞う出演者も多くいます。 そんな中バニラアイスは誰よりも他の共演者を気遣います。 ストレスが溜まり番組をリタイヤすると申し出たブリジットを必死に励ますバニラアイス。 また、共演者に差別用語を言われて深く傷ついている Verne Troyer を見て 「大丈夫かい?」 と心配するバニラアイス。 そしてこう話しかけます。
「俺も自分の過去を笑い者にする奴らに腹ばかり立てていた時期があった。
でも以前この番組に出た時に共演者の Erik Estrada が忠告してくれたんだ。
心無い奴らが言う事なんか気にする必要ないんだって。」

かつてバニラアイスは思い悩んだあげく自殺を図ったことも。
辛い過去も持つ彼だけに重みのある言葉に聞こえました。
この番組への出演が 彼の第2の人生の足掛かりになれば良いですね。
優勝目指して頑張れ、バニラアイス! (・∀・)





◎ 今日の独り言 ◎
ブリジット・ニールセンとバニラアイスは、ずっと昔にデートしたことがあるそうです。
しかしバニラアイスはそのことを全然覚えていないそうです (*´∇`*)
Category: R&B全般
エル・デバージは今どこに?

元 Debarge のリードボーカル、エル・デバージ (El Debarge)
ラルフ・トレスヴァント、テヴィン・キャンベル、ジャスティン・ティンバーレイクなど数多くのフォルセットシンガーがいますが、私のお気に入りはなんといってもこのエル様です。
エルは1961年ミシガン州生まれ。 デバージ一家は10人兄弟の大所帯。 音楽好きの兄弟姉妹たちの中で一番最初に成功したのは兄のボビーとトミーでした。 彼らはファンクバンド Switch のメンバーとして活動を始め、Jackson 5 の ジャーメイン・ジャクソンに認められ1977年に Motown Record からデビューします。 エルはそれを追うような形で1978年に兄弟のジェームス、マーク、ランディ、バニー達と Debarge を結成。 先に業界入りしていたボビーとトミー達の助けを受けて、Motown Record と契約します。 エルはグループのリードボーカルとして その甘い歌声を武器に 「Time Will Reveal」や「Who's Holding Donna Now?」といったヒット曲を飛ばし、彼らのアルバムは3枚連続でゴールドディスクに輝きます。

Motown Record が送り出す 5人兄弟のソウルグループ、という点からも察しがつくように Debarge は次期 Jackson 5 として期待されていました。 なかでもリードボーカルのエルはポスト マイケル・ジャクソンとしての呼び声も高く、グループからソロに転向してスーパースターへと昇り詰めたマイケルに習うかのように、エルも1985年にグループを脱退します。 さらなる飛躍を目指してソロシンガーとしての道を歩き始めたエルですが、彼がマイケルのような道を辿ることはありませんでした。 これまでに合計4枚のソロアルバムを発表したものの、どれも Debarge 在籍時のような成功を収めることはなく、1992年のアルバム 「Heart Mind & Soul」 を最後に彼の姿を見かける機会は激減。 事実この15年の間に彼のアルバムは1枚もリリースされていません。

ここ最近は細々とですが裏方の仕事をこなしているようです。 目新しいものとしては2002年にリリースされた Urban Mystic のデビューアルバム 「Ghetto Revelations」 にプロデューサーとしてクレジットされています。 また、弟のジェームスと共に DJ Quik 関連の作品に度々参加しています。 2003年に発売されたDVD 「DJ Quik's Visualism」 の中で、DJ Quik はエルについてこう述べています
「エルは俺のとってモーツァルトやシェイクスピアのような存在だ。
ミュージシャンとしてあるべき姿。 創造力溢れる作詞能力。 彼はその全てを兼ね備えている。」

そのような経緯もあり、DJ Quik 主催のコンサートに エルがパフォーマーとして出演することもあるようです。 下の映像は1997年に行われた 「L.A Summer Jam」 での一幕。 B-Boyファッションに身を包んだエルが、名曲 「I Like It」 を熱唱しています。
El Debarge - I Like It (Live)
曲の最後にエルがフォルセットを駆使して歌い上げる場面なんかは鳥肌ものです。 シンガーとしては第一線から退いたものの、彼の実力を再確認させられた貴重なワンシーンでした。 しかし さすがギャングスタラップのコンサートというだけあって、エル・デバージが登場する際の彼を紹介するラッパーの言葉遣いがえらい荒いです。
「てめえら静かにしろよ、馬鹿野郎! おい、お前らオールディーズは好きか??
俺の新しいダチ公、エル・デバージの登場だぜぃ! 拍手しやがれ!」
す、すごい紹介の仕方ですね・・・(+Д+)





◎ 今日の独り言 ◎
上品なお顔立ちののエル様ですが
Debarge一家はフランス系のルーツをお持ちだとか(*´∇`*)